先日、今話題の映画「築地魚河岸三代目」を見てきた。大沢たかおが好演していた。 しかし、私は、劇場で買ったパンフレットのある地名に非常に興味を覚えた。ある役者さんは築地の南側の新富町(しんとみちょう)と言うところで生まれたらしく、それゆえ築地に慣れ親しんでいたとそれには書いている。 この新富町は、塩釜にもある。やはり塩釜魚市場の港を挟んだマリンゲートの南側にあるのだ。 同じ地名が、しかも築地と塩釜と言う有名な魚市場の近くにあるので興味を覚えてしまった。
築地と塩釜、両方日本の代表的な魚市場である。築地は現在でも立地が東京の銀座などにも近く繁栄している。一方塩釜は魚市場は相変わらず元気が良いが、町全体としては少し活気が無い。 しかし、先日新聞で塩釜の昔の特集をやっていたが、驚いた。なんと、「塩釜鉄道」があったというのだ。 明治初期に東北本線が開通したが、当初は塩釜までしかなかったとのこと。この塩釜駅(現在の本塩釜駅のすぐ東側部分にあった)から、さらに塩釜港駅(現在のマリンゲート)をとおり、塩釜埠頭駅まで鉄道があったと言うのだ。さらにこの塩釜港駅から港に沿った形で北上し塩釜魚市場まで行く支線もあったという。
すごい、塩釜。塩釜港には魚市場だけでなく、現在においても、セメント会社や石油会社などたくさんの工場があり、物流の拠点として遺憾なく発揮されている。 しかしながら、仙台新港ができ、東北の物流の拠点が塩釜から仙台に移るに従い自然と「塩釜の栄華」の時代は傾いていった。商店街もかつての勢いは無くどことなくさびしい。 だけど、塩釜には魚市場だけでなくもう一つの偉大な施設がある。塩釜神社である。ここの権禰宜とは知り合いで時々寄ってお話をするのだが、魅力的な神社である。なんでも創立年は謎らしく今でもわかってないとのこと。不思議である。塩釜神社を勉強すればするほどおもしろいのだ。塩釜神社博物館もおもしろい。江戸時代の算額等もいくつかありぜんぜん解けない。さらに日本刀ファンにはたまらない「来派」の名刀、来国光も展示している。東北有数の塩釜神社もさることながら、実はもう一つ塩釜には魅力的なスポットがあると思う。 先日、浦戸諸島の一つ、野々島に建物調査に行ってきたのだが、寒風沢島とも近く風光明媚で良い感じだった。 マリンゲートからたったの30分で着く。小学校もあるようだが、こんな素敵な島なのにお店が一軒もない。 これもまた不思議である。浦戸諸島は野々島、桂島、寒風沢島などいくつかの大きな島だけでなくたくさんの無人島から成り立っている。このうち大きな島には島民が住んでいる。 塩釜は確かに物流の拠点を仙台に奪われ昔のような栄華はないだろう。だけど魚市場はあい変わらず盛況だしなんといっても歴史の時空を超えた「塩釜神社」が屹立している。そしてちょっとだけ視点を変えてみると、意外にも浦戸諸島という超素敵な島々が近くにあるのだ。こういったところもこれからの観光スポットになるのではないだろうか。疲れた熟年世代にとって、30分で島まで行って遊ぶ楽しみが見出せたなら。 そのためにも誰か島に素敵なカフェでも作ってくれないだろうか。島民も喜ぶし。浦戸諸島ってあんがいおもしろいかもしれないな。
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