良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
あかね空

日曜日に見た映画が「あかね空」で、とてもよかったので紹介することにしましょう。

京都で豆腐職人をしてきた若者が江戸へ出てきて店を開きます。店の名前は「京や」。素晴らしい味で江戸の人たちの人気を得ます。店はますます発展しお嫁さんももらい、さらに子供たちも三人でき、順風です。しかしおもしろくないのは、老舗の豆腐屋です。特に浅間山の大噴火以降、大豆の値段が高騰し、不況の波が豆腐屋稼業にも押し寄せてからひとしおです。
しかし、順風と思われていた「京や」にもある波風が立っていました。長男と他の兄弟の確執です。実は長男は赤ん坊のころの大やけどで体にひどい腫れ物があり、責任を感じているお母さんは、長男にだけ甘いため兄弟間の対立が深刻だったのです。この対立と長男の心の悩みに目をつけていた悪い豆腐屋がいました。この悪い豆腐屋は長男を賭博場に誘い込み、やくざの親分と謀って借金をしょわせようとします。そして最終的には「京や」を乗っ取ろうと計画します。どんどん賭博で借金を重ね店のお金に手をつけ始める長男。
ところがここであることが起こります。やくざの親分には実は子供時代の秘密があったのです。
親分は大きな豆腐屋の長男として生まれたのですが、あることで親と生き別れるのです。そして生きるためにやくざ稼業をやっていたのです。
この親分が借金取りにだめな長男のところに行くと、懐かしい豆腐のにおいが伝わってきます。
そしてそのだめな長男に、素晴らしい豆腐屋の長男でありながら、裏稼業を生きてきただめな自分を重ね合わせ、その長男に同情し、そして「京や」をつぶしてはダメだと思い直すのです。
親分は悪い豆腐屋をこらしめるためにある策略を練ります。
「京や」の主人の突然の事故死、長男はますます賭博に現を抜かし借金地獄のどん底、
そして悪い豆腐屋は長男に書かせた証文によっておかみさんに家屋敷全部をよこすように催促、後ろには予定どうり、恐いやくざの親分さん。事情をすべて知った長男は父親のなきがらの前で泣き崩れる。そしておかみさんはすべてを観念し「わかりました。この京やの家屋敷はすべてお渡しします。長男の不始末ですから。そしてまた京やは一から出直し親子みんなで豆腐稼業に精を出します。」と毅然として言うのです。ここで親分さんの計らいでどんでん返しがあり京やはすべての苦しみから解放されるのです。そしてラストシーン。おかみさんは外に出ます。すると外はもうすぐ夜明けという「あかね空」になっていたのです。まるで「京や」を覆っていた暗い闇があけるかのように。


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【2007/04/13 23:20】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp