良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
山の達人

今週あったおじいさんは「山の達人」でした。話がとてもおもしろかったのでご紹介しましょう。

そのおじいさんは船形山のほうに山を持っていてかなりの頻度で山に入るそうです。下草刈り、雑木処理、崩れかけた道などの補修、山菜取り、きのこ取り、・・・・・
仕事はたくさんあるそうですが、一年中山で暮らしてもあきるどころか、毎日が楽しいそうです。その中でもとりわけ楽しいのは、春の山桜を見ること。それと夜の満月を見ること。山で見る満月はぞっとするほど美しいそうです。

夜も山にいるって不思議だと思ったら、なんとおじいさんは、山に山小屋まで建ててそこに時々泊まるそうなんです。風呂も台所も便所もすべてあり、近くには小さな川があります。ここの水はとてもきれいでそのまま飲めるそうです。孫たちや知り合いの人たちも山小屋に来て楽しんでいくそうです。あるときドイツの留学生をステイさせたとき、そのドイツ人はぜひ山を見たいというので連れて行ったことがあるそうです。もちろんその山小屋にも泊まらせて。
するとドイツ人は船形山の深さに驚いたそうです。太いぶなの木を見て、その20歳の青年は「この木に登りたい」と子供のように駄々をこねたことをおもしろがってました。ドイツ人も太いぶなの木に何かを感じたのでしょうか。

おじいさんに熊、恐くないですか?って質問してみました。すると、「何にも恐いことなんかないよ。熊はとにかく人間を恐れてるよ。普通は熊のほうから逃げていくな。ただ出会いがしらでしかも熊も子供連れてるときは危険だな。熊は子供を木の上に上らせてそして人間をじいっと見て様子をうかがってるもんだ。いかに出会いがしらで出会わないようにするか、そこが大事なんだ。風下にいる場合熊のにおいなどにすばやく気づくことも大事だな。それと「けものみち」に近づかないことも大事だ。おじいさんは山に入るときは、銃を持つことはまれだが、あるものはどんなときでも携行するという。それは「マタギ刀」という、少し長いナタのことだそうだ。日本刀の材料である和鉄で作られている立派なものらしい。どんなときでもこのマタギ刀を腰にぶら下げて山に入るらしい。
おじいさんの言葉で一番印象深い言葉があった。「一年中、山が好きだけど、今頃から5月にかけて山がおっきくなっときが好きだな。」 木が芽吹き、若葉が茂る季節のことを「山が大きくなるとき」と表現するんだ。なんて素敵な言葉だ。山の達人は明日もマタギ刀をぶら下げて、時々写真撮りながら、山を歩いていることだろう。

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【2007/03/24 19:03】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp