最近読んだ本でとても感動したものがあります。それは「千年、働いてきました」という本です。今日はこの本の話を書きましょう。日本にはいわゆる老舗がたくさんありますが、その老舗の話です。
日本で最古、というよりも世界最古の企業はどこでしょうか。それが日本の大阪にあるのです。宮大工集団の「金剛組」です。なんと飛鳥時代から続いているのです。四天王寺を始めとして数多くの寺社仏閣を建ててきた偉大な会社なのです。日本以外でもイタリアなどには続いている古い会社はありますが1500年も続いた企業はありません。アジアでは日本以外、老舗はほとんど無いそうです。とりわけ中国や朝鮮は他人を信用しない傾向があるそうで、信用するのは現在のお金だけです。ところが日本では技術を重んじ職人が尊敬される社会であり、その技術を伝承することに重きを置いているらしいのです。いわゆる職人かたぎと言われるものです。
金剛組み以外にも素晴らしい老舗が続きます。例えば田中貴金属。江戸時代には両替商だったそうですが、現在は金地金で有名です。それだけではなく携帯電話のバイブレーションの極小のモーターに付いている小さなブラシを開発したそうです。金の極細線を使った優れものです。さらにかつて日本一の銅山だった秋田の小坂鉱山では閉山後、その精錬場を使い、捨てられた携帯電話から金・銀・プラチナを抽出することに成功。金の延べ棒などを生産しているそうです。さらには勇心酒造では酒造りの醸造法を応用し、アトピー性皮膚炎に効く「アトビスマイル」に成功。他には、ろうそく作りをしてきた「野田家」ではトナーの添加剤にこの木ろうを使い大成功を収める。このような素晴らしい老舗が次々と登場するのですが、私が最も印象深かった老舗は福田金属箔粉工業ですね。もともと屏風の箔や蒔絵の金粉などを生産していたのですが、現在は携帯電話の折り曲げ部分に使われている「銅箔」を作っている。世界の9割を生産しているようだ。この300年続く会社を貫いているものは何かの質問に現社長の言葉が振るっている。「身の程をわきまえるってことですかね。すなわちコア・ミッションですよ。」 コア・ミッションを言い換えれば使命の核心だ。使命の核心とは本業の素晴らしい本質を見極めそれを応用しながら伝えていく使命感を持つことだという。「金属の箔や粉末をいかに加工していかに人のためになるか。このコア・ミッションから離れないことが大事ですね。」と話す。この福田家には家訓があり「鈍き人にても誠ある人を友とすべし。」と書かれている。
コア・ミッションか。私も土地の専門家として使命の核心を持つことにしよう。
私の本業のホームページ:不動産法コンサル・サロン http://www.estate-consultant.jp
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