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良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
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献身
先日の河北新報に、南三陸町の公立志津川病院で勤務していた看護師さんの死のことが書かれていた。
とても印象深かったので今日はこの話を書くことにしよう。

この看護師さんは後藤弘美さんという方で、同じ病院で旦那さんも病院職員として働いていたという。
地震のあと旦那さんは5階に逃れることができたが、弘美さんは4階で患者さんに点滴をし続けてたという。
巨大津波が4階まで襲いこれに巻き込まれて死んだらしいのだ。
旦那さんは言う。「弘美は逃げようと思えば逃げられたと思うんですよ。自分一人だけなら。だけど必死に患者さんたちを5階まで上げようとしてその矢先だったのではないか。」

まさしく看護師の鏡というか、献身的に看護師の使命を果たそうとしていたことは確かである。
私はこのあっぱれな後藤さんの話を知って、ある本に書いてあった看護婦さんのことを思い出してしまった。
その方は「献身ー萩原タケの生涯」という本で紹介されていた看護婦さんです。
萩原タケは日赤の看護婦さんとして明治から昭和初期まで大活躍しました。
とりわけ日清戦争、日露戦争、北清事変でその実力を発揮し名声も高まり、ついには日本人としては初のナイチンゲール記章を受賞するという栄誉に輝いた方です。
日赤の看護婦のトップにまでなり、さらには日本看護協会の初代会長にまでなった方であり、看護の知識だけでなく文章も素晴らしく演説も上手で国際的な視野にもたち日本の遅れていた看護の世界を飛躍的に高めた方なんだそうです。
戦前の日赤は戦争の時、ほとんど陸軍と一体となって戦病者の看護にあたっていたわけで、それゆえか日露戦争後に、萩原が病気になり入院した時などは、なんと元帥である山縣有朋までがお見舞いに訪れたほどだという。

日赤看護婦 右端が日赤看護婦新人の頃の萩原タケ,三陸大津波で宮古へ緊急出動したとき


しかし私は、そういう偉い時の萩原ではなくまだ新人の頃の体験記の部分がとてもリアルで印象深かった。
それが明治三陸大津波の時の体験記です。
当時はまだ東北本線が盛岡までしか通ってなく、盛岡からも山田線がまだないころです。
な、なんと陸軍の部隊とともに萩原ら日赤の看護婦さんたちは、歩いて宮古まで山越えをするのです。
途中で野営をしながら、歩くのですが、盛岡から宮古まで70kmですよ、それも山だらけ、すごすぎです。
わらじに脚絆をまいて山越えをしてまで救援に駆け付けたのが新人の萩原たちだったのです。
ついてからがまたすごいんです。津波に襲われた人たちを助けるんですが、中には体中からヒルのようなものがでていてそれを一個ずつ取っていく作業をするのです。
最初見たときは失神しそうになるのですが、気を取り直して救援活動を続けます。
がんばってがんばって多くの病者を助けるのですが、そのかいあってか東京に戻ってから、なんと皇后陛下から特別に賞とともに給金を賜るのです。

こうして看護人生を歩んだ萩原は、ヨーロッパに遊学したとき、すでに90歳を超えたナイチンゲールその人と会う栄誉にもよくするのです。
そこでナイチンゲールから「看護に従事する者は、誠実と同情に富むことが肝要、国家と人道のために尽くされるように頑張りなさい。」と励まされたのだ。

しかし私は思うのです。確かに萩原タケもすごい、もちろんナイチンゲールも、世界に赤十字精神を広めたアンリジュナンもしかりである。
だけど今回被災された地域での看護婦さんたちの活躍はあまりに献身的であり自己犠牲の究極を行っている。もはや武士道じゃないのか。
先ほどの後藤さんだけでなく、例えば津波が見えた時に、腕にマジックで自分の名を書き、それでも自分だけ逃げたりせず患者さんを助けることに専念した看護婦さんとか。
これなんか完全にいつ死んでもいいという覚悟を持って看護に全力で立ち向かったという意味である。
とんでもない政府のおかげで医薬品が全く供給されない状況の中で、看護婦さんたちは「対津波戦争」を戦い抜いたのである、いや今も戦っている。
これら看護婦さんたちの素晴らしい頑張りに賞賛と声援を送ろうよ。

つたない文章を最後まで読んでくれてありがとう。

私の本業のホームページ 不動産法コンサル・サロン http://www.estate-consultant.jp
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