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良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
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桜田烈士の夢の色

桜田門外の変、 桜田門外の変

先日久しぶりに映画を見てきた。話題の映画「桜田門外の変」である。
大沢たかお主演でとてもおもしろく感銘した。今日はこの話を書くことにしよう。

桜田門外の変は、明治維新のわずかに6年前に起きた事件である。
しかしこの事件の衝撃はすさまじく、その後坂下門外の変、天狗党の乱等水戸浪士たち、いわゆる尊皇攘夷思想の烈士たちが事件を起こし、これらの事件から長州藩、薩摩藩も影響を受け一気に討幕運動を成功させるにいたるのである。

殺害された井伊直弼大老とは実質的な幕府の権力者であり、屈辱的な日米通商条約を勝手に結んだり、天皇陛下をないがしろにし、専横を極め、庶民の経済をめちゃくちゃにし、諸外国の圧力に屈服ばかりしている国賊である。
幕末の状況と非常に似てきた現在に照らせば、シナ・朝鮮に謝罪外交を繰り返し、日本の経済をめちゃくちゃにしている最大の権力者、S官房長官に匹敵するといえよう。

映画では、大沢たかおが18名の水戸浪士決死隊のリーダー役で好演をしていた。18名のうち一人は薩摩浪士でありこの有村という烈士が国賊を殺害し首を取るのである。
この日は旧暦の3月3日、現在の暦で言えば、3月下旬。ところがよりによって江戸は大雪に見舞われ、井伊大老を守るものたちも刀を袋にしまいながらであった。
これが幸いし商人などに変装した水戸の決死隊は、そのときを今か今かと待っていた。
ついに決死隊が切りかかり、数分の戦いの後、国賊の首を取った。これが桜田門外の変である。

彼ら水戸浪士たちの思想の源泉は、弘道館を拠点とする水戸学にある。水戸学といえば尊皇攘夷思想である。
藤田幽谷、藤田東湖、会沢正志斎、あるいは神道学の橘家などを筆頭とする尊王思想のメッカである。
さらには水戸の殿様自体が、幕府の弱腰外交を痛烈に批判し、「海防を厳重にせよ。」と発令し独自に軍事力を強化するほどであった。
とりわけその中心的な思想家が藤田東湖である。
藤田は「天皇を尊重し、神儒一致、文武合併をして、夷敵を打ち払い、伝統ある日本文化を保持せよ。」と主張した。
これが尊皇攘夷思想であり、この思想を学んだ水戸浪士の決死隊が弱腰外交の張本人を殺害したのである。

18名の決死隊のその後は、ほとんどが自刃、処刑され、隊長であった大沢たかお扮する関鉄之助も二年後に捕まり処刑される。映画でもつかまったとき、一端刀に手をかけて抵抗するそぶりを見せるが、やめるのである。
大業を果たし、後は見事に散ってやる。その覚悟が画面から伝わってきた。

さらに映画では、決行前夜に泊まった品川の宿での会話(決起集会?)も映し出す。そして決行日、早朝、雪の中、愛宕神社に集結し、神様に祈り、いよいよ桜田門外へ移動するのである。
この新橋駅に近い愛宕神社には今も、18名の桜田烈士の碑があると聞いたので、ぜひとも東京へ行ったときいってみたくなった。  
 水戸の回天神社2

もう一箇所行ってみたいと思ったのは、水戸の回天神社である。
ここには桜田烈士をはじめ、安政の大獄、坂下門外の変、天狗党の乱で殉じた1800名の志士たちの霊が眠っているという。
結局悪い政治を変えるということは、きれいごとを言っただけでは解決せず、桜田烈士たちに代表される、国を思い天皇陛下を尊敬する、無名の方々の覚悟の戦いがあって成し遂げられるんだなあと思ったしだいでした。

もう一箇所、気になった箇所が、水戸街道から江戸に向かう途中に、彼ら決死隊の浪士たちが、自分たちの髪の毛を切り落とし、それらを束ねて奉納し決行を誓った場所、長岡の楠公社(通称・毛塚)といわれる神社でした。
ここには烈士による、次のような言葉が刻まれているという。

菊水の  清き流れを  長岡に
汲みて  御国の  塵を洗わん

あるいは、
井伊直弼の 血飛沫を 桜吹雪

この映画を作った監督も、ちょうど雪の降る桜田門外をイメージし、色にはこだわったようだ。
真っ白な地面に、血が飛び交う場面。これを血桜のごとく表現している。

家族を捨て、自分を捨て、何もかもを捨てた桜田烈士たちの覚悟がその後の日本の再スタートを切った先陣といえよう。
彼らが前の晩、品川宿で見た夢は何色の夢なのだろうか。

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【2010/10/30 10:07】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp


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