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良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
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マリーアントワネットとブレゲ

ブレゲ宮廷時計 機械式時計の最高傑作といわれるブレゲ作の「マリーアントワネット」NO1160レプリカ

先日、NHKのラジオでとてもおもしろい時計の話がされていた。それが天才時計師ブレゲ作の「マリーアントワネット」といわれる時計の話だった。とてもおもしろかったので今日はこの話を書いていくことにしよう。

私の友人で大の時計好きがいて、ブレゲの話もよく聞いていたが、マリーアントワネットというフランス革命と関係する話ははじめて聞いた。

パリで宮廷時計師として活躍していたブレゲは、数多くの傑作時計を作り王族や貴族の方々に納めていた。もちろん王妃であるマリーアントワネットにも数十個の時計をあつらえていた。
あるとき、マリーアントワネットから特別な注文が舞い込んだ。複雑機構と斬新なデザインの粋を集めた最高の時計を作ってほしいという注文が。意気に感じたブレゲは最高のものを作る決意を固めます。
(結局この最高の時計、マリーアントワネットが完成するのは、王妃マリーが処刑されたしばらく後に完成するのだが。)
このときブレゲは36歳、マリーアントワネットは28歳だった。

その後、フランスで革命の嵐が吹き荒れ、革命派が勝利を収めつつあった。追い詰められた王家の貴族たちは亡命も画策するが、ルイ16世もマリーアントワネットも革命派に捕まり、タンプル塔へ幽閉されてしまうのです。

ところがここでブレゲの作業場に意外な人物がやってきます。マリーアントワネットの使者が秘かにやってきたのです。
なんと、「薄暗い獄舎でも時刻がわかる安価な時計がほしい。」という王妃からの注文でした。
これはブレゲにとってうれしいことでしたが、危険が伴いました。
革命派によって旧体制の主だった人たちは次々と処刑されていました。ルイ16世や王妃マリーアントワネットにも死刑宣告がなされることは確実の情勢だったのです。
だからブレゲにとっても自分の命と引き換えになるかもしれないという注文だったのです。

しかし、ブレゲはこの王妃様の注文を受け製作に取り掛かります。暗闇でも音で時刻を知らせる機能を持った安価な時計を。
この時計がブレゲ作、NO179というものです。
このNO179という時計は、ブレゲにとって深い意味があるような気がします。というのは、ブレゲは同じ時計は作らないという哲学を持っていました。つまりたった一個しかつくりません。生涯で数多くの時計を作りましたが、すべて一個だけです。
ところが、このNO179だけは双子だったのです。同じものが二個。それも危険が迫っているので誰にもわからないようにして。
もちろん一個はマリーアントワネットの手に。なんともう一個はブレゲ自身が持っていたことが後に判明しました。

マリーアントワネットの言葉として、NO179に対する思いが伝わるものが残っています。「私は他のどんな時計よりもこの時計を愛します。」
次の年、マリーアントワネットは処刑されてしまうのですが、処刑される少し前までブレゲ作の時計、NO179を手に持っていたそうです。

一般的にマリーアントワネットとブレゲのことは、上の写真の傑作時計「マリーアントワネット」のことが語られると思います。
だけど、私はむしろ死を目前にして製作された安価な時計NO179のほうに関心が行くのです。
豪華な時計は見飽きるほど眺めてきたマリーアントワネット、そして高級時計だけを作ってきたブレゲ。
しかし、死を前にしてシンプルで安価な普通の時計に深い意味を見出してしまうのです。しかも王妃マリーと天才時計師が同じ時計を持って、強い絆を感じていた可能性もあるのです。

私の本業のホームページ 不動産法コンサル・サロン http://www.estate-consultant.jp

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【2010/03/22 19:46】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp


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