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良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
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カルタゴの教訓

先日、仙台市博物館で開かれていた「カルタゴ展」を見てきた。しかし栄華を誇ったカルタゴの豪華絢爛なグッズはそれほどなく少しがっかりした。
ところが河北新報に載っていた学芸員のコラムを読んで納得した。コラムでカルタゴの悲惨な運命を知った。
考えてみればそのとおりだ。カルタゴは栄華を極めたが、ローマ帝国に徹底的に焼き滅ぼされ、植物も一切育たない不毛の地になるように、塩を全土にまかれ、生き残ったカルタゴ人は全員奴隷として売られたわけだ。
絢爛豪華な遺品が少ないのが当たり前なのである。
今日は、ローマ帝国によって徹底的に滅ぼされた栄光の貿易立国・カルタゴのことを書くことにしよう。

昨日は終戦記念日ということもあって、自虐的な番組が目立った。NHKの討論番組でも、「日本は憲法9条を守り、世界に9条の素晴らしさを伝えれば必ず戦争はなくなります。」等とおめでたいことを言う人がいた。
世界はずるがしこい、世界は刻一刻と千変万化している、平和裏に見えても厳しい情報戦争が常に行われている、といった深層がどうしても見えないのだろう。
そこで現在の日本とあまりにも似ているカルタゴの運命を知ることにしよう。

カルタゴは地中海貿易の覇者となって、大帝国ローマ帝国と対峙した。英雄ハンニバルを擁しローマをもう一歩のところまで追い詰めたが自力の差によって、第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争に敗北、莫大な賠償金を支払わせられた。だが、戦後の奇跡的な経済復興によってまたしても地中海貿易の覇者となる。
この状況に激怒した恐るべき元老院議員がいた。ローマ帝国のカトーである。
カトーは有名なスローガン「デレンダ・エスト・カルタゴ」(カルタゴは滅ぼさなければならない。)と叫びローマ市民の喝采を浴びた。
秘かに、ローマ帝国は恐るべきわなを仕掛けていた。カルタゴの英雄ハンニバルは、ローマの危険性を知らせ、軍事力の充実こそが必要と説いていたが、あまりの経済の活況にカルタゴ市民はむしろ反発しハンニバルを追い落としてしまう。
ローマ帝国の一つ目のわなによって、宣戦布告。圧倒的な軍事力のローマ軍が進軍、これに対して寝耳に水のカルタゴ、ましてや英雄ハンニバルはもういない。それでもまだローマを信じているカルタゴの指導者に対してローマの司令官は第二のわなを仕掛けます。
「もしカルタゴがすべての武器を捨てたならば、カルタゴの平和を保障しよう。今までどうり貿易にがんばりなさい。ただし、ローマ軍はここに駐留するよ。」
この言葉を信じたカルタゴは喜んで武器を差し出した。それがすべて完了したことを見届けたローマの司令官はただちに戦争を開始した。この段になってやっとローマのわなを知ったカルタゴ市民は丸腰で戦うことになる。
女、子供も石を投げレンガを投げ、若い女性は長い髪を切り、石弓の弦を作ったという。
しかし圧倒的な軍事力の前についに最後の砦も陥落する。男は次々と処刑され、女、子供は奴隷として売られていった。
カルタゴの町は十数日燃え続け、その灰は1mを超えたという。石の建造物はすべて破壊され、廃墟には植物も育たないように大量の塩がまかれたという。

ただ、「世界はずるがしこい」という実相をどうしても理解することが出来ない人には、カルタゴの教訓は生かされないだろうが。

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【2009/08/16 10:46】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp


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