良ちんの『日常を旅するブログ』
土地家屋調査士 斎藤良一が、旅や映画、読書等日常をつれづれなるままに書き綴るブログ
石炭馬車

きょう、子供のころ札幌に住んでいた方とお会いしていました。そのお話がとてもおもしろかったのでご紹介しましょう。


このお方は1970年ごろまで札幌に住んでいたらしく、まさしく札幌オリンピックの少し前であり、大都市になる前ののんびりとしていたころの札幌です。当時はまだ地下鉄も通ってなく、秋から春まではなんと街中を「石炭馬車」が走っていたそうです。石炭馬車とは文字通り、石炭を積んだ馬車であり、各家々で必要な石炭を、売って歩いていた馬車のことを言います。馬が糞をしては困るので、馬の後ろのところには「こも」という袋のようなものをあてがっていたようです。各家々では暖炉にペチカを使用していました。ペチカとは一箇所で暖め、そのあったかい水蒸気を各部屋に、スチームを通して暖める方法でとてもホカホカしてよかったようです。しかし、その煙が各家々から出るため、札幌の冬の町の空は、煙で覆われていたようです。


このように札幌という町は冬が長いため、各家々で大量の石炭を必要としていました。まだ石油が使用される前でしたので、せべて燃料は石炭だったのです。だから燃料店では、「石炭馬車」を仕立てて街中を走り、石炭を供給していたということです。この石炭を保管する「貯炭場」と呼ばれる物置がどの家にもあったそうです。


札幌は半年間が寒いため、さぞかし暮らしづらいかというと、少なくとも子供にとっては関係なかったようです。近くにはアメリカンスロープと呼ばれていた丘があり、冬はまさに子供の天国だったそうです。現在はそこは、丘が取り崩されて宅地化し、高級住宅街に変わっていたそうです。


札幌は170万人を越える巨大都市に変貌し発展を続けていますが、石炭馬車が走るのどかでゆっくりとしていた時代も、とりわけ子供にとっては、素晴らしい天国だったことは間違いないようです。


私の本業のホームページ:不動産法コンサル・サロン http://www.estate-consultant.jp


【2006/12/20 21:19】 | 日記 | Author:斎藤良一 E-mail:info@estate-consultant.jp