キムタクが出ているニコンの最新デジタルカメラのCMがとてもかっこいい。きょうはニコンを筆頭に日本が世界に誇る光学機器メーカーの話を書くことにしよう。
最近読了した本に「兵器を中心とした日本光学工業史」がある。すごく分厚い本で(約850ページ)戦後の昭和40年ごろに日本の代表的な光学の専門家が中心となって書かれた戦前の光学工業史の本である。写真から図面まであり、解説も精緻に書かれており、この世界における傑作本である。稀少本な為、古本市場では、70万円で取引されている。そのため私ごときではとても買えない。ところが世の中便利なものですね。 近くの図書館から全国の図書館に問い合わせができるんです。さすがに普通の本でないため、受付のおばさんもさまざまなルートに問い合わせをしていました。数分後に岐阜県の図書館にあることが判明し申し込んだというしだいです。 内容はニコン(当時は日本光学)やトプコン(当時は東京光学)を中心とした兵器としての光学機器の解説というかなりマニアなものです。 望遠鏡、双眼鏡、砲対鏡、測距儀、爆撃照準儀、射撃照準儀、雷撃照準儀、機上偵察鏡、機上弾着観測鏡、偏流測定器、写真兵器、、測的盤、方位盤、射撃盤、高射装置・・・・ 光学機器メーカーも、日本光学、東京光学を中心として、小西六、東芝、キャノン、高千穂光学(後のオリンパス)、日立、富士写真、旭光学、測機舎、なぜか玉屋まで 日本光学という会社は海軍の要請で4つの光学機器メーカーが合併してできた会社だったんですね。さらに東京光学という会社は、こちらは陸軍の要請で3つの光学機器メーカーが合併してできた会社だそうです。 なるほど、「海のニッコー、陸のトーコー」という言い方を聞いたことがあるけど、「兵器としての光学機器」を次々と開発する中心的なメーカーだったんだ。二つとも。 しかもその兵器開発のコンセプトは何かというと「測距の精度は砲戦を支配する。」 これって我々の土地測量とおなじじゃないですか。 まさしくそうだ。測距の精度は砲戦を支配する。日本光学が開発した当時としては世界最高峰の「15m測距儀」もやはり誤差が大きかった。光学機器の限界であった。それに対して米英がレーダー開発で測距の精度で一歩先んじたのだ。 測距の精度で負けたのかもしれない。残念。 しかし、戦後のニコン、トプコンを見れば、カメラ、測量機器、など民生品の分野での素晴らしい活躍をしていることがわかる。これもひとえに先人たちの遺産があってのことだろう。それらのことがこの傑作本「兵器を中心とした日本光学工業史」からびしびしと伝わってくるのである。 戦前も戦後も、日本の光学機器メーカーは世界に冠たる傑作を出し続けているのである。まさしくトプコンは輝き、ニコンは栄光に包まれてきたのである。
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