先日、東照宮にオープンしたおにぎり喫茶「wasanbon」に行っておにぎりを食べてきた。とてもおいしかった。wasanbonはたぶん「和三盆」のことであろうとは思ったが、どうしてお店の名前を和三盆にしたか若いオーナーに聞いてみた。するとやっぱり高級砂糖の代表格である和三盆をどうしてもお店の名前にしたかったのだという。おにぎりに砂糖を使うわけではないが、和三盆はすべて手作りで丁寧に作る食材の根本だと考えたという。現在あまりにも大量生産がはびこりすべての食材は機械生産のつまらないものが多すぎる。丁寧に作る和三盆の中に「食」の安全と伝統の素晴らしさを感じたという。若いオーナーはさらに続けた。「大学で食育を習ったのですが、やはり食べるということは生きるうえで最も大事だと考えるようになりました。その食べ物がおろそかになったのでは子供たちがかわいそうだと思うんですよ。」 ここのおにぎりは、登米の特別仕様の有機米(蜂蜜米)を使っている。こだわりがあるのである。若いけれどしっかりした哲学を持っていることに拍手を送りたい。 次の日、ある工務店の現場見学会があったので、行ってみた。ここのこだわりは、すべて県産材の4寸の杉を使っていることである。土台には檜を使っている。とにかく天然木材をふんだんに使う素晴らしいものであった。かといって年間6棟から7棟しか建てない。丁寧に作るのである。 和三盆と同じなのである。消費者のことを無視して「今月は何棟の成約を目指せ」などと怒号するくだらない考えは無いのである。 和三盆、おにぎり喫茶wasanbon,良い県産材を使い丁寧なつくりを目指す工務店、ここに共通するのは「スモールイズビューティフル」である。すなわちただただ生産性を重視し、利益のみを追求するのではなく、消費者の健康を願う、消費者にとって心地よい暮らしを提供するなどあくまで消費者へ良いものを提供するという姿勢である。そのため結果的には大量生産はできず、一個一個の手作りになるわけだ。これからの時代は資本力やマスコミを使ったイメージで大量生産する大企業だけでなく、今見てきたような、素晴らしい職人さんが求められているように感じる。 実は私もこの「スモールイズビューティフル」に触発されある本を近じか発売する。 タイトルは「仙台の資格者グループによる不動産知識帳」、消費者にとって必要最低限の不動産知識を、宅建主任者、税理士、司法書士、土地家屋調査士、一級建築士の五人が共同して執筆した本である。資格者も職人さんと同じく、資本力はないし宣伝力も無い。つまり存在は小さい。小さいけれど専門の知識はそれなりにある。このそれぞれの専門力を結集し世に問おうとしたものだ。小さいけれど丁寧な仕事をして、まさしく和三盆にあやかりたい。 すべての資格者や職人さんへ伝えたい。「スモールイズビューティフル」 豊穣の実りに感謝する「新嘗祭」の日に記す。
私の本業のホームページ 不動産法コンサル・サロン http://www.estate-consultant.jp
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